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さっぽろ自由学校「遊」

東京都

角度を変えると、違う未来が見えてくる。
一人ひとりの学びへの意欲が、未来を変える。

団体名・プロジェクト名

さっぽろ自由学校「遊」

さっぽろ自由学校「遊」の写真

活動エリア 国内
ジャンル 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

1990年度 ‘89年夏に全国規模で行われたピープルズ・プラン21世紀(PP21)国際民衆行事の一環として世界先住民族会議を開催した北海道実行委員の有志が中心となり、自由学校「遊」を設立。
1992年度 第二回目のPP21国際民衆行事(タイ)への参加。
1995年度 自由学校全国交流会を札幌で開催。
1996年度 「多民族共生」をテーマに地域調査プロジェクトを実施。
1997年度 ユネスコ主催国際成人教育会議(ドイツ・ハンブルグ)への参加。
1998年度 韓国スタディツアー実施。ソロモン諸島体験旅行実施(以後、01年、02年実施)
2000年度 NPO法人さっぽろ自由学校「遊」設立総会(7月)。NPO法人化(2001年3月)。カンボジアスタディツアーを酪農学園大学との共催で実施。(2003年まで)。
2001年度 韓国スタディツアー実施。第2回アジアNGOフォーラム(台湾・台北市)への参加
2002年度 台湾コミュニティ大学との交流の旅を実施。第3回アジアNGOフォーラム(台湾・台北市)への参加。アジア平和連合(APA)設立総会(フィリピン・マニラ)への参加。
2003年度 コミュニティビジネス関連講座および事例集作成事業の実施(受託事業・北海道)。持続可能な開発のための教育(ESD)関連事業の開始(現在まで)。
2004年度 15周年記念国際シンポジウム「東アジアにおけるオルタナティブな市民教育」を実施(中国、台湾、韓国、香港よりゲストを招聘)。
2005年度 中国で開催されたワークショップ「地域ガヴァナンスと農村のオルタナティブ」に参加。NGO相談員事業(委託事業・外務省)。
2006年度 シレトコ先住民族エコツアーを実施、その記録をもとにDVD『もうひとつのツーリズム~先住民族エコツアーの始動』を制作。
2007年度 ビッグイシュー(ホームレスの自立を支援する雑誌)の札幌販売への協力開始(卸しスペースの提供など)。G8サミット市民フォーラム北海道への参加および関連講座の開催。
2008年度 G8北海道洞爺湖サミットの開催に合わせ、市民フォーラム、市民メディアセンター、国際交流インフォセンター/キャンプなどに積極的に関わる。反貧困プロジェクトを実施、『札幌のホームレスを知る』発行。
2009年度 ESDモデル事業として紋別での取り組みを開始、ツアーやワークショップを実施。
2010年度 20周年記念イベント「さっぽろフリーダムフェスタ」の開催。韓国スタディツアーの開催。
2011年度 東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌「むすびば」の立ち上げに関わる。夕張の価値発見と再生プロジェクト実施、夕張交流合宿の開催。
2012年度 ネパール・スタディ&交流ツアーの実施。組織基盤強化に向けた組織診断事業の実施。
2013年度 名義後援不承認をめぐる取り組み。マレーシア・スタディツアー実施。

詳細は、コチラへ。
http://www.sapporoyu.org/?f=about_yu

この活動について教えて下さい

基本的な活動としては、社会教育、市民の学習活動です。多様な市民講座を企画して講師の方をお迎えし、平和活動、人権活動、語学等の学習を進めていきます。一年間を前期と後期に分けて講座を開講し、事務局や運営スタッフは市民が学びたい内容を考慮しつつ、講座等の企画を行います。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

私たちは活動をはじめて25年目になります。1989年当時、東京のあるNGOが日本の市民運動の情報を海外に知らせたり、アジアの活動を日本に紹介する等していました。ここが中心となり、市民・民衆の側から21世紀の未来図を描こう、オルタナティブな未来を選び取ろうと呼びかけ、全国で同時多発的にテーマ別会議を行いました。東北では農民、横浜では女性、北海道では先住民族といった具合に行いました。この大きなうねりをそれぞれの地域に根付かせようとした動きの一つが、北海道で活動する私たちの団体の始まりです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

一つは、やっぱり多様な「人」との出会いですね。社会的関心の高い人たちが、もっと学びたいと思ったり、同じ意識を持つと人たちと話したいと願ってこちらに来ます。そうした「人」との出会いがないと、仕事としても続けられないほど大事です。同じ運営側の「人」との出会いも同様です。もう一つは、市民の意識、リテラシーを高める仕事をしているという気持ちです。日本はまだまだ民主的な市民社会が成熟したとは言い難い気がします。一人ひとりが、肩書きがないところで意見を言ったり、耳を傾けたり。そうしたことが自由にできる雰囲気が弱い。だからこそ、こうした場を提供できる喜びがあります。

今後の夢と目標を教えてください

もちろんこれまでのベースである多様な講座運営は当然ですが、もっと「ソーシャルセンター」的に機能させたい。人と人が出会う場です。色々な市民活動の拠点となったり、色んな人と意見交換したり。ときには、お店等を出してもいいかもしれないです。そうした活動の拠点になっていけばいいと願っています。市民活動のハブ的存在ですね。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

そうですね。若い人にもっと参加して欲しいと思います。たとえば大学の授業で十分と思われるかもしれませんが、大学には大学の特徴、色があります。また違った視点から社会問題を見つめて欲しいですね。うちはかたいと思われがちですけど、本当はフラっときて参加できるほど敷居が低いんですよ(笑)。またボランティアやインターン希望の方にぜひお願いしたいのが、自分がここで何を学びたいのか、何を実現したいのか。テーマを持ってきてほしいです。そうすれば、むしろ自分のためにここを拠点として活動することができますよ!

取材者のコメント
加藤夏樹 学ぶということは、本当に多様な視座を求められるのだな、と事務局の小泉さんのお話を聞いて実感した。考えてみれば、一つの学問・講座を提供する上でも、大学の学生向け、市民向け、そして主体が大学、行政、民間団体とでは、主体の立場等にとって、大きく内容も制限されてしまうのだ。市民社会の成熟に向かうためには、一人ひとりが多様な視点で考えることができる、「市民としてのリテラシー」を高めることが必要なのだと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 共同代表 林炳澤・中島圭子・宮内泰介
(ヒアリング対応:事務局・理事 小泉雅弘)
住所 札幌市中央区南1条西5丁目 愛生舘ビル6F
TEL/FAX 011-252-6752/011-252-6751
URL http://www.sapporoyu.org