食べ物に願いを込めて作る“食のセーフティネット”、
それがフードバンク
認定非営利活動法人フードバンク関西
活動エリア | 関西 |
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ジャンル | 医療・福祉 食・産業、漁業、林業 |
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フードバンクというのは、米国ではよく知られたボランティア活動の一つです。主に食品流通関係の企業などから包装破損等で、商品としては扱えないが食べ物としては問題のない食品を寄贈していただき、それらの食品を福祉施設などの団体や、行政の福祉関連窓口を通して、支援を必要とする人たちに無償で分配しているんです。元々は1967年にアメリカで始まったコンセプトで、2000年に日本でも始まった活動です。
元々、2003年4月にはアメリカ人のブライアン・ローレンスにという方によってフードバンク関西が発足しました。ただ彼が仕事の都合で帰国してしまい、残ったボランティアが当時8人位いて、この活動を続けよう!となって今に至ります。初めの頃は日本の食品企業から相手にされずに大変でしたけど、活動趣意書を作って活動内容を詳しく説明したり、2007年に当法人が認定NPO法人格を取得したあたりから世の中の反応が変わりました。活動開始当初は、私達に食品を寄贈して下さるのは、外資系企業のみでした。最初に食品を提供して下さった日本の企業は、海外で日本向けに食品を製造しており、輸入の際、検疫サンプルを提出する義務があってサンプル採取後のケース大半の残りを廃棄していた企業でした。しかし、私たちのことを活動趣意書で知って、サンプル提出後もったいないと思いながら廃棄していた食品を提供したいという連絡が来ましたね。
食品製造企業にとっては、自分たちで丹精込めて製造した食品を本来まだ食べられるのに廃棄しなくてはならないのは、やはりとても辛いことなんです。それを食べ物として活用するのだから、企業の皆さんにもとても喜んでいただけます。そしてもちろん、食品を受け取り活用して下さる方も、素敵な笑顔で、とても喜んでくださいます。その両者をつなぐボランティアも笑顔に囲まれてとても嬉しいです。食べ物って、命のもとで、喜びのもとなんです。
日本では、食糧自給率が低いにも拘らず500万から800万トンもの大量のまだ食べられるのにもかかわらず廃棄されている食べ物(食品ロス)が発生しています。美味しいのに捨てられる「もったいない」食品が大量にあるんです。私達一人1人が食べ物は命の糧、大切にしようという思いで、それら「もったいない」食品を減らしていきたいですね。フードバンク関西としては、活動をずっと継続したいと思います。日本では、一般市民で本当に困窮しているにも関わらず、行政からの支援をなかなか受けられなかったり、受けようと踏み出せない人がたくさんいます。そうした方々のために、『食のセーフティネット』として機能していけるようになりたいですね。生活保護に至るまでの段階で頑張っている人達に、必要な時の食支援として機能する「食のセーフティネット」を、難しいですけど、充実させたいです。
していただける方に、ぜひボランティアとして参加していただきたいと思います。あるいは、賛助会員になっていただいて、運営費支援で私達を支えるというのも参加方法のひとつです。また私ども認定NPO法人ですので、寄付は、個人の場合、(寄付金額-2,000円)の4割が、直接、所得税額から控除されます。さらに、兵庫県在住の方、芦屋市在住の方は、(寄付金額-2,000円)の1割が住民税額から控除されます。企業・法人の場合、算入限度額以内において寄付額全額を損金として扱うことができますので、よろしくお願いいたします。
(参考:HPの参加方法http://foodbankkansai.org/japanese/sanka/index.html)
取材者のコメント | |
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加藤夏樹 |
フードバンク関西の代表をつとめる浅葉さんに今回お話をうかがい、「食のセーフティネット」という考え方をうかがった。「命の危機を感じる程に困窮状態に陥った方々は、福祉施設の利用者ではなく、社会の福祉の仕組みから洩れてしまった方々だと思うし、彼らへの支援が必要」と考え、食のセーフティネットという取り組みを始めていた。お金がなくて今日のご飯にも困る。深刻で、それでいてどこからも光が届かない。そんな社会の片隅にまで目を向ける人がいることをとても心強く感じたインタビューだった。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 浅葉めぐみ |
住所 | 芦屋市呉川町1-15 |
TEL/FAX | 0797-34-8330 |
URL | http://foodbankkansai.org/ |
主な受賞歴や実績
詳細はコチラをご確認ください。
http://foodbankkansai.org/japanese/katudou/index.html