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森林塾かずさの森

東京都

大切なことは、
すべて森の生き物が教えてくれた

団体名・プロジェクト名

森林塾かずさの森

森林塾かずさの森の写真

活動エリア
ジャンル 森林保全・緑化 

主な受賞歴や実績

詳しくは、コチラをご覧ください。
http://www.kazusanomori.com/

この活動について教えて下さい

私たちは自然体験のエコツアー、林業系間伐作業、エネルギーとしての山を薪等のバイオマス発電等への取り組みなどです。森というものは、人が手を入れないと、きちんと維持されることはもうないのですね。このことは私は林業経験から本当に実感しました。またきちんと手を入れていれば、森は維持されたうえで多様な生き物たちとともに豊かなエネルギーや住宅等の資源として活用し続けることができるのです。そうしたことを学び、体験できるプログラムを提供しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

元々、農林業の跡取りでした。ただ林業では先が見えなくなっていました。ただ毎日山に通っているとね、本当に色々なことが見えるようになるんです。誰もが見過ごすような小さな虫とか、足蹴にしていたようなものが素晴らしい生態を持っていたりする。たとえばみつばちが身体の動きでコミュニケーションをするって有名ですよね。観察すると分かりますが、かなり複雑な、会議すらするんです。自然はね、目線の移動で、そんな素晴らしい秘密を少しずつ開示してくれる。私たち人類が見失いつつあること。この気づきや感動は、本当に素晴らしいんです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

私の活動は、体験者のリピート率が非常に高いんです。一度来られた方は何度もリピートしますし、十何度もリピートする方もいます。みんなここに来ると、いい笑顔になるんですね。すぐに家族のような雰囲気になります。そして私は常に動物目線で話すのです。動物の立場と言いますか。そうした話が、参加者に喜ばれ、また本来自然の中では、「みんなが大切な存在。あなたも大切な存在。そしてみんなが支え合っているんだ」ということを理解する助けになっているのでしょうね。

今後の夢と目標を教えてください

私たちの森も、人間の活動の影響を受けています。温暖化や酸性雨などです。少なくするには、一人ひとりが環境に配慮する必要があります。あまり欲望を持たず、動物や植物の目線に立つ。そんな森づくりをしいていきたいですね。そこに住む、生きとし生けるすべての生物のためです。そこには、人間からしたら都合の悪い生き物がいたっていいんです。人間にとって「都合の悪い」というのは、一方的な価値観の押し付けです。これまでの環境破壊は、そんな価値観の押し付けが生み出してきたのですから。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

森はね、人の心を快復させてくれます。たとえば引きこもりとか、社会不適合者とか言われている人たちは、敏感すぎ、しかも「自分のせい」だと思っています。でも、敏感さは一つの個性なんです。森に入れば、自然とそのことが分かり、自分もまた一つの自然な在り方、存在なんだと分からせてくれます。そしてそこから快復が始まります。子どもの教育だって同じです。自然体験は、冒険的な勇気や判断力、自ら考える力を養います。自然の知恵が、生きる上で本当に大切な知恵を養ってくれるんです。そして生き物に対する情愛を与えてくれます。そんな体験を与えてくれる森の中へどうぞいらしてくださいね。

取材者のコメント
加藤夏樹 取材に応じてくれた代表の岩田さん。お話を聞いているうちに、ネイティブ・アメリカンの知恵を教えてもらっている気になってきた。ネイティブ・アメリカンの文化や教えは、日本でも人気があるが、その根幹は自然を敬い、すべての生物と調和し、共生する知恵にあるように思う。岩田さんも森で生き、観察しているうちに、ごく自然にそんな哲学、自然への、生命という神秘への畏敬の念を養ったのではないだろうか。そう、千葉の森には賢人がいるのだ。彼の教えを伺いに、森でのリトリートを取るのも素敵だと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 岩田 和久
住所 千葉県君津市賀恵渕974
TEL/FAX 439-35-2114 /0439-35-2114
URL http://www.kazusanomori.com/