アジアに希望の光を!
アーシャ=アジアの農民と歩む会
活動エリア | インド及び周辺のアジア諸国 |
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ジャンル | 国際協力 |
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アーシャ=アジアの農民と歩む会は、北インド・ウッタルプラデシュ州アラハバードにあるサムヒギンボトム農工科学大学・継続教育学部(マキノスクール)を拠点として、周辺農村住民に対し、農業・保健・教育・人権などの問題を解決する為の人材育成を行っています。
農村の抱える問題は非常に多岐に渡る為、活動の幅も次第に広くなっています。様々な活動の中でも、特に長く力を注いでいるのは農業の分野です。現地では、農薬や化学肥料の大量投入によって土が疲弊し、環境汚染による健康被害が報告されていました。アーシャでは環境に優しく、化学肥料や農薬に頼らない持続可能な有機農業技術の普及を目指しています。継続教育学部では、持続可能な農業・農村開発コース(SCSAD)という10か月コースを毎年開催し、農業・農村開発に従事する農村リーダー、NGOワーカーの人材育成を行っています。また、自分達では加工や販路の確保が難しい農村住民の生活安定の為に、有機農業組合の設立・運営を支援しています。最初は半信半疑で組合に参加した農家の方々も、今では積極的に組合に関わり、非常に活気が出てきました。
当会は創始者である牧野一穂による40年以上の農村支援の活動を引き継ぐ為、また現地での金銭や人材不足を解消する為に、牧野の引退と共にNPOとして発足しました。現在は現地プロジェクトの総責任者である三浦照男が、牧野の意思を引き継ぎ、現地で日本人スタッフやインド人スタッフと共に、精力的に活動しています。
21世紀に入り、インドは急速な経済成長を遂げ、日本でもインドのニュースをよく耳にするようになりました。しかし、インドの中でも、特に農村に暮らす人々は、いまだに貧困や差別、衛生環境の悪さや教育の不平等など、様々な問題に苦しんでいます。
当会の名前は、“貧しい農村の人々の希望の光となるような活動を”との願いから「アーシャ(ヒンディー語で希望)=アジアの農民と歩む会」と名付け、農村の人々に寄り添いながら活動を続けています。
インド農村の中に根強く残るカーストや女性軽視の傾向はなかなか改善できるものではなく、事業を行う中で壁にぶつかる事も非常に多くあります。また、新しい事業を始める際には、こちらが根気よく説明しても、あまり意欲的に取り組む姿勢が見られなかったり、文化の違いもあり時間や納期が守れなかったり、育ててきたスタッフが親の意向で急に結婚し、突然辞めてしまったり…様々な問題が日々起きています。それでも根気強く継続して活動するうちに、少しずつ良い影響や成果が出始め、農村の人々の意識も徐々に変わってきています。日本人スタッフが一方的に教えるという立場にいるのではなく、 農村の人々と共に学び、共に仕事をする中で、一緒に成長しているのを感じられることが、私たちの遣り甲斐です。
リーダーを育成して終わりではなく、1人のリーダーが自分の村に戻り、他の人に知識を伝えて次のリーダーを育成し、その人がまた次のリーダーを育成する…ただ知識を伝えるのではなく、第三者への指導ができるところまで意識して伝えていきたいと考えています。地域の人々の中に知識やノウハウが根付き、広がっていけば、より多くの人々に知識を浸透させることができます。この活動が浸透し、より多くの村人が学ぶ機会を得ることができ、協働しながら村の生活を改善していける環境をつくることが、私たちの目標とするところです。
国内にいらっしゃる方は会員へのご入会やご寄付、国内イベントへのボランティア参加といった形で活動を応援・ご参加頂くことができます。また、フェアトレード商品の購入といった気軽なアクションも、現地の支援に繋がります。
現地では、職員やインターン・ボランティアの募集を随時行っています。また現地で開催している10か月の持続的な農業・農村開発コース(SCSAD)への参加やスタディツアー、ビジターとして我々の活動を体験して頂く事も可能です。
アーシャの活動を応援したい!国際協力や農村開発に関わりたい!そんな想いのある方は、是非お気軽にご連絡下さい!!スタッフ一同心よりお待ちしております。
取材者のコメント | |
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古川和愛 | 21世紀に入り、急速な経済成長を遂げているインドだが、農村に暮らす人々はまだ貧困や差別、衛生環境の悪さや教育の不平等など、様々な問題に苦しんでいるという。そんなインドの農村に希望を与えるために活動を続けているのがこの団体だ。その活動は多岐に渡り、人材育成や持続可能な有機農業技術の普及などを行っている。異国の地に住む人々の問題を解決するために知恵を絞り、活動していることを知り、とても感銘を受けた。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 牧野 一穂 |
住所 | 栃木県那須塩原市南郷屋4丁目28-4パストラルB202 |
TEL/FAX | 0287-47-7840 |
お問い合せ | info.jp@ashaasia.org |
URL | http://ashaasia.org/index.html |
主な受賞歴や実績
農村の基となる「農」を通じ、アジア農村の人々の自立と持続可能な暮らしを実現し、共に生きる事業を推進している。
活動詳細はコチラ。
http://ashaasia.org/index.html