自然、歴史、そして文化
私たちの矢部川には、未来への願いが流れている
矢部川をつなぐ会
活動エリア | 国内 |
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ジャンル | 環境全般 自然保護 |
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2012年7月14日の九州北部豪雨の復旧・復興で、ほとんどがコンクリートで固めた護岸となり、生きものが少ない川となっていますので、生きものが住む川を取り戻すための活動を進めています。矢部川の美しい、本来の景観を未来に伝えていくためです。特に子供たちに川に親しみ、からだで川を感じることから、川を大切にすることを学んで行く事を進めています。具体的には子どもたちと一緒に「川の生きもの探し」や「水質調査」を行ない、今後は川遊びも予定にいれています。
矢部川をつなぐ会は、矢部川流域の自然、歴史文化、生態系などについてみんなで考え、景観資源を未来に残して行こうと平成17(2005)年11月に発足しました。この目的のために矢部川流域の上流から下流・有明海の各地で活動している団体が集まって作ったネットワークです。やべがわ人(矢部川に住み、詳しい人)の発掘や、やべがわ鍋(流域の産物でつくる鍋ものの普及(ゆくゆくは山形の芋煮の様なものにしたい)も活動の一つです。矢部川は鮎や、下流域ではうなぎや川エビなども豊かなのです。また最近は「川」名前がついた相撲取りが少ないので、「矢部川」という力士を育てたいといった希望もあるんです。
我々の催し、シンポジウムや現地見学会で流域の祭りや、あまり知られていない地産のモノ(水車線香や、樟脳、和蝋燭工房)を巡ったりします。そこで廻水路等、今なお使われている江戸時代からの水路や、棚田と美しい彼岸花巡りなどを通して、矢部川の素晴らしさを知り、感動したという声を聞くときは本当に嬉しいです。そうした矢部川の美しさや文化、歴史等を知って価値を感じ、共感してくれたということですから。
今、矢部川には、残念ながら、上流から下流まで川沿いを歩く道・フットパス出来る道がありません。そこで是非この歩く道をつくり、たとえば途中にはトイレとシャワーを設けることで、川に入り、あそぶことが出来るスペースも持てるようにしたいでする。そして「ゆつらーっと(柳川地方の方言でのんびり、ゆっくりの意)」矢部川を巡りが出来るようにして、矢部川を訪れる人、矢部川に親しむ人を増やしていきたい。それが夢です。
ある若い仲間は大学の卒論に矢部川の事を書きました。また、高校生が外来種の駆除に取り組んでくれています。そうした若い会員・スタッフが増え、「年寄りの我々が一日も早く引退できるように」引導を渡してほしいと思っています。(笑)そのためにも、もっと若い方々が増えて、世代交代が進んで欲しいです。とくにこれといった資格はいりません。地元地域の方、他地区の方、近郊の方、いずれも歓迎いたします。
取材者のコメント | |
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加藤夏樹 | 同会代表の松富士さんのお話を伺っていると、目の前に美しい棚田や彼岸花が咲き乱れる矢部川の景観が目の前に浮かぶようだ。松富士さんたちが守り、未来に伝えたいと願う景観。そこには、美しい自然に加えて、歴史や文化も息づいている。お話を伺うまであまり考えたことはなかったが、「川」は文化も育むのだ。関東暮らしの自分にとってはとても遠い地域だが、機会があればせひともゆっくり川べりを歩きたいと願った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 |
松富士 将和 |
住所 | 福岡県八女市黒木町笠原9836-1 えがおの森内 山村塾 気付 |
TEL/FAX | 0943-42-4300 |
URL | http://www.yabegawa.net/ |
主な受賞歴や実績
詳しくはコチラをご覧ください。
http://www.yabegawa.net/category/katsudou/