NPO法人大杉谷自然学校

この活動について教えて下さい

大杉谷地域は宮川上流部を含む自然に恵まれた地域です。ここでは自然の恵みを生かした営みがたくさんあって、それらは次世代に引き継ぐべきものです。私たちはこの地の価値観や文化など、次世代への継承の手助けを「大杉谷自然学校」という形で提供しています。また消費経済とは異なる循環型社会へ寄与するものとして、地域社会を経済的に活性化させる試みにも取り組んでいます。

どうしてこの活動をはじめたんですか？

大杉谷は今、高齢化率70%で限界集落の問題にも直面している地域です。こうした問題に何ができるかと考えると、やはりまずは都会にはない、この豊かな自然環境から学べる環境教育プログラムがいいと考えました。またそれは「日本人の自然観や価値観」を次世代に伝える役割を担い、「持続可能な新しい社会の創造」に寄与することを目指しています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

活動は13年前に始まりましたが、こうして長く続けていると、子どもの成長を目の当たりにすることができてとても嬉しいです。中には小学校1年生から中学三年まで体験学習に参加してくれた子もいます。そうした子たちは、自然の中で人間が本来持っている力が養われ、備えていると思います。環境教育の成果は、彼らが大人になるまで分からないとよく言われますよね。でも、こうした自然体験を多く経ている子たちは、人生に向き合う力があると思います。

今後の夢と目標を教えてください

先ほども申し上げましたが、ここは高齢者率が高く、限界集落となっています。そこで私たちは、移住を促進する事業も行政と協力し、携わっています。とくにここは場所的にやや不利なので、いわゆる空き家バンク等では不十分だと考えています。まだ時間はかかるでしょうが、行政との協力体制をより発展させたものを用意し、移住者の増加につなげたいです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

私たちの活動は、夏の自然体験学習がクローズアップされやすいですが、地域社会はもっともっと豊かで、楽しいことがいっぱいあります。関わり方は、通常のプログラムに参加していただくのもいいですし、ボランティアも歓迎です。子どもたちと一緒に楽しんだり、見守ってくださる視点をお持ちの方なら楽しんでいっしょに活動できると思います。また、この地域への移住相談も受け付けていますので、いつでもご相談くださいね。