公共交通の利用促進をはじめ、移動にかかわる課題解決に取組む!
NPO法人ゆうらん
活動エリア | 国内 |
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ジャンル | まちづくり 医療・福祉 |
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“公共交通機関の車内”は社会の縮図に近いんです。小さなお子様からご高齢の方、病気を抱えている人や障がいのある人、いろいろな人が利用しますよね。ですから、「交通バリアフリー」をはじめとする福祉の要素はとても重要と考えていて、「心のバリアフリー」を推進しています。その一方で、北海道は車に頼る面も多く、特に札幌市においては自動車からのCO2排出量が全国と比べて1割ほど高いため、環境面から移動手段を車から公共交通機関へシフトしてもらうための啓発活動も必要と考え、活動しています。
以前私は、NPOを支援するNPOにいましたが、そのときに公募で札幌市の交通調査審議会の委員になりました。そこで単に意見を述べるだけでなく、いち市民としてやれることをやろう!と、そこで知り合った仲間とこの団体を立ち上げました。とくに地方都市はどこもそうですが、札幌市のように200万近い住民がいても、公共交通の利用者は減少し続けており、補助金なしでは成り立ちません。一方で、公共交通の利用促進など、取り組むべき課題も多々あると感じていました。
私たちの仕事の成果の一つに、「なまら便利なバスマップ」(札幌市公共交通路線図)という札幌市内の全ての公共交通機関を一枚の路線図にまとめたものです。札幌市のバス路線は複数の会社が担い配布されている路線図も会社ごとで違うため、一元化されたものがありませんでした。そのため、私たちが一元化したものを作り、2006年に発行しました。最初は委託事業でしたが、その後は助成金や協賛金などで何とかやりくりしながら年1回程度発行しています。このマップは多くの市民にご活用いただくとともに、交通機関で働く方にも重宝されているようで、うれしく感じています。
一言で言いますと、「継続すること」です。NPOは継続すること自体が財源確保の面からとても難しい。会社のように単純に利益を追求するわけにもいきませんし、かといって公共の利益のために働いていても、助成金等が必ずあるわけでもありません。活動をきちんと継続できるだけの収益の柱をきちんと作る。それが目標です。
たとえば、ボランティアとしてIT方面、web関係の仕事ができる方や収益性の高い仕事を産みだせるアイディアを企画したり、挑戦してみたい方は歓迎です。Web方面の方は、信頼できる方であれば札幌の方である必要はありませんし、また一緒にwebマーティングについて取り組んでみたいですね。ゼロからイチを産みだすことへの挑戦に、いっしょに取り組める方がいいですね。
取材者のコメント | |
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加藤夏樹 | 普段何気なく利用している交通機関は、根本的に“交通のバリアフリー”が必要であることを改めて思い出した。我々一般利用者は、法的に利用する上で困難を覚えている方がいれば、介助することが求められているのだ。それは決して交通機関だけの仕事じゃないのだろう。それが、取材に応じてくれた松本さんの言う「心のバリアフリー」のことだと思う。そしてまた、NPOの活動は継続自体がまず非常に難しい仕事であることを思い出した。営業やマーケティングが得意な方にとっては、これほどチャレンジングな職場は滅多にないだろう。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 松本 公洋 |
住所 | 札幌市中央区南8条西2丁目 市民活動プラザ星園 405号 |
TEL/FAX | 011-533-5657/ 020-4662-3453 |
URL | http://www.yourun.net |
主な受賞歴や実績
詳細はコチラをご覧ください。
http://www.yourun.net/ (団体概要 → 活動のあゆみ)