この空とつながっている、あの人のために
特定非営利活動法人TICO
活動エリア | 徳島県、海外 |
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ジャンル | 国際協力 |
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特定非営利活動法人TICOは、アフリカのザンビア、アジアのカンボジアにおいて医療・農村開発などの国際協力活動をおこなっているNGOです。TICOは1993年に創設され、2004年11月に法人化されました。1997年にはザンビアでの支援を開始しました。首都ルサカの貧困地区において、栄養失調の子どもを持つお母さんへの栄養・衛生改善教室事業、そして働くお母さんを支援するため保育園・学校の支援を行いました。
また、2002年のザンビアを含む南部アフリカ大干ばつを期に、農村地域においてWAHE(ワヘ):Water(水)、Agriculture(農業)、Health(保健医療)、Education(教育)を組み合わせた持続可能で干ばつに強い農村を作ろうとのコンセプトのもと、農村地域住民の自立を支援するプロジェクトを実施しています。井戸の掘削や水タンク設置の支援、環境に配慮した農業支援、診療所建設や地域保健ボランティアの育成、そして学校への教材支援などを行ってきました。現在は、保健医療分野をメインに住民自ら守り向上できる地域を目指し活動を続けています。
2008年からはカンボジアでも活動を始めました。カンボジアでは都市部での交通事故が増加しています。そのため、TICOと香川県高松市の公益社団法人セカンドハンドとの協働で医療従事者救急医療対応力向上事業及び住民啓発事業を行っています。
そして当団体の拠点である徳島では国際協力の勉強会である「地球人カレッジ」、地球規模の課題や国際協力について学ぶ場を提供しているTICO合宿を行っております。さらに、地域の小、中、高校、大学等へTICOから講師の派遣を行い、ワークショップや国際協力に関する講演などを行っており、地域の方々とみんなで国際協力を考える機会を作っております。
当団体の代表が青年海外協力隊の医師としてマラウイに派遣されたことが最初のきっかけです。
2年間、現地で医療活動をしていたのですが、自分の後任がいなかったことに
「以前のように戻ってしまう」と悔しい思いをしました。日本に帰国してからも、
岡山で医師を続けながら、レバノン空爆後、イラン地震、モザンビーク帰還難民支援、ルワンダ内戦などの救援活動をしておりました。
その後、偶然にザンビアに行く機会があり、そこでさまざまな状況を目にし、自ら団体を立ち上げ、保健医療を中心とした活動をはじめました。
事務局で働いていて、以前団体と関わっていた学生さんが大人になり、
それぞれの目標に向かって頑張っている姿を見るのはとてもやりがいを感じます。
また、支援者の方々から応援メールや手紙を受け取るときは本当に嬉しい気持ちになります。
団体としての目標は現地から笑顔で撤退できることです。現地の方々が
主体的に行動できるようにすることが私達の果たすべき役割です。
私の個人的な夢は日本で一人でも多くの方々に世界の現状を知っていただき、
それぞれが行動を起こすきっかけとなればいいなと考えています。
当団体に少しでも興味をもってくれた方がいたら連絡をもらえたら嬉しいです。
徳島までなかなか遠くて来られないという方は「地球人カレッジ」を動画でも配信していますので、これを一つのきっかけにしてもらえれば嬉しいです。国際協力と聞くと、専門的な知識が必要とか敷居が高いと感じてしまうかもしれません。でもTICOでは全然そんなことがなく、地域の方々や全国のいろんな方々と国際協力を行っています。
取材者のコメント | |
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坂口侑吾 | 私自身がTICO合宿に参加してみたくなりました。将来、国際協力の道を志す私としてはとても良い機会になると感じました。ひとりひとりが思いを持っていれば、国際協力できる。取材をしていてそう感じました。日本で生活している限りでは、なかなかアフリカや東南アジアの現状はわかりません。現地で悲惨な状況を目にしたり、悔しさを感じたりしたことがTICOの素晴らしい活動に繋がっていると思います。「目標は現地から笑顔で撤退できることです。」そう語る近森さん。こういう思いを持った方がもっと多くなれば、世界は少しずつ良くなっていく気がします。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 吉田 修 |
住所 | 徳島県吉野川市山川町前川120-4 |
TEL/FAX | 0883-42-2271 |
URL | http://www.tico.or.jp/index.html |
主な受賞歴や実績
アフリカのザンビア、アジアのカンボジアにおいて医療・農村開発などの国際協力活動をおこなっている。
詳しくはこちら
http://www.tico.or.jp/aboutTICO/activity/top.html