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特定非営利活動法人SMSC

東京都

障害がある人も自分らしい生活ができる地域を作る!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人SMSC

特定非営利活動法人SMSCの写真

活動エリア 茨城県内中心
ジャンル 医療・福祉 就労支援・労働問題 

主な受賞歴や実績

精神障害や他の障害のある方々の地域での生活を支援しています。

活動詳細はコチラ。
http://smsc-toshi.blogspot.jp/

この活動について教えて下さい

年間3万人の自殺者問題、精神障害者の社会的入院者が3万人という問題を解決するために、心の悩みや精神に障害があっても、地域でその人らしい生活ができるように支援活動を行っています。
地域での生活拠点であるグループホーム、働きたいという思いを実現させる就労支援事業、悩みを相談できる相談支援事業を運営しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

社会福祉関係の大学を卒業した後、高齢者のデイサービスセンターで働き始めました。働いて2年目の時に、身近な人がうつ病になってしまいました。どうすればいいか分かりませんでした。それでも自分にもどうにかできないかと必死で考えました。そして考えた先に、精神保健福祉士という資格があることを知りました。すぐに学校に願書を出して、働きながら通信教育で学びました。また、現場にも精通する必要があると思ったので、精神障害者の社会復帰センターで働き始めます。
働いている中で、日本における自殺者数の問題、精神障害者の社会的入院の問題に懸念を抱くようになりました。少しでもこれらの問題を解決できないかと考え、NPO法人を設立して活動しようと思いました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

病気の回復や障害の程度の改善、またその人の願いが叶う瞬間に出会えることだと思います。一人暮らしができるようになったり、働くことができるようになったり、電車に乗れるようになったり、人と接することができるようになったりと悩みは人それぞれですが、できないことができるようになる、その道筋を共に歩んでいけることだと思います。
一緒にスポーツしたり、釣りしたり、バーベキューしたりなども楽しいです。

今後の夢と目標を教えてください

イタリアのトリエステという地域にある地域精神保健サービスをモデルにして、使わなくなった廃校を利用し障害のある方もない方も共に過ごせる村を作りたいと考えています。
日本の精神医療は、長期入院患者の地域移行が喫緊の課題の一つです。2004年に厚生労働省より示された「精神保健医療福祉の改革ビジョン」に、「入院医療中心から地域生活中心へ」という施策を今後10年間で推し進めていくことも明記されました。しかし、入院の必要がない社会的入院者は7万人くらいいると言われています。
モデルにするイタリアは、1970年代から1990年代にかけて精神科病院を徐々に縮小しほぼ廃止した、文字通り「入院医療中心から地域生活中心へ」というパラダイムシフトを成し遂げた国として知られていています。
サポートする仕組みとして、グループホームや就労の場、精神科病床数の少ない総合病院、24時間対応の精神保健センター、自助グループのスペースや工芸工房スペースなどもあります。病院を作ることは難しいので、その点は協力医療機関としてお願いします。                                                                 そして障害のない地域住民も公平に利用できる村の仕組みづくりについては、まず地域住民が利用できる、交流・自由スペースを作ります。それはフリースペースや広場や運動場、図書館、レストランやカフェなどのスペース、誰もが利用できる安い料金のゲストハウスなど。またみんなが参加できる祭りなどのイベントも開催します。
これらのような活動を通して、精神的な悩みや、障害があっても、その人らしい生き方で、皆さんと同じように地域で暮らしていけるようにする。またその地域で暮らす、障害のない方々も、障害のある方々と、共に暮らしていけることが当たり前になるような社会にしていきたいです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

当法人の思いに賛同し、活動していく仲間を募集しています。資格は問いません。
活動を支えてくれる有給のスタッフやボランティア、また正会員や賛助会員など、共に村を作りたいと思っていただける方なら大歓迎です。
また資金も乏しいので、寄付での援助もよろしくお願い致します!

取材者のコメント
古川和愛 お話を伺ってまず驚いたのは自殺者と精神障害による社会的入院者の多さだ。現代社会の問題の1つであることは認識していたが、ここまで多いとは知らなかった。そしてその問題の解決に挑む根本さんの行動力にも驚かされた。身近な方がうつ病になってしまってからの行動の早さや、問題意識をもってからの行動力はぜひ見習いたい。
団体・プロジェクトの概要
代表者 根本 敏宏
住所 茨城県稲敷市浮島4964番地
TEL/FAX TEL: 029-893-3456  FAX: 029-893-3457
お問い合せ info@npo-smsc.jp
URL http://www.npo-smsc.jp/