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特定非営利活動法人 CIFジャパン

東京都

日本人に海外での経験を!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 CIFジャパン

特定非営利活動法人 CIFジャパンの写真

活動エリア 世界30カ国の支部と連携を保ち、異文化交流を図っています。
ジャンル 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

受賞の対象となったことはありません。実績をあげるのもこれからのことです。

この活動について教えて下さい

主な事業内容は次の通りです。(1)日本の対人社会サービス従事者の海外研修参加支援・・・米国、欧州中心に提携30カ国に研修者を推薦・派遣の支援をします。(2)対人社会サービス従事者および市民による情報と人的交流・・・一般向けに講演会・シンポジウムを毎年秋に開催します。(3)連携各国支部との情報交換および会員相互の交流・・・例年各国代表者会議に代表を送り、又隔年に世界のどこかで開催される世界大会に有志が参加し人的交流を深めています。(4)日本への外国研修者招請による国内研修プログラムの実施・・・本年度より、日本に外国からの研修者を受け入れて、特に福祉関係の研修を始めたいと計画しています。

日本からはこれまで社会福祉サービスに従事する方や研究者が、主に米国にて研修するケースが多かったのですが、種々のNPOやコミュニティ活動に従事されるボランティアの方でも研修目的を明示して研修参加の途があります。日常使える英語力、職場の理解、参加費、往復航空旅費、お小遣い等が必要です。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

すこし長くなりますが、CIPプログラムというのがありまして、これは1956年、故ヘンリー・オーレンドルフ博士により米国で宗教、政治を越えた非営利の民間団体として設立されました。オーレンドルフ博士はドイツ生まれで、労働問題を扱う弁護士として活躍されましたが、1938年マルタ夫人とともにナチス・ドイツを逃れて米国に渡り、新天地では弁護士としての実務ができないこともあり、又若者に対する深い関心を抱かれた結果、ニューヨーク社会事業大学に学ばれた後、児童や青少年に対する数多くのプログラムに参画されました。オーレンドルフ博士が描かれたビジョンは、国際的なプログラムを立ち上げ、多くの国々からの若いリーダーたちやソーシャルワーカーたちが、第2次世界大戦の恐怖を再び生じさせてはならない、という目的をもって相集うことでした。
オーレンドルフ博士の没後もCIPは自らの使命として、対人社会サービス従事者の専門的向上と異文化間交流を通じて国際理解の進展に寄与することを掲げ、一人一人の研修生に、きわめて質の高い専門職研修の実施と、ホームステイなどによる異文化体験機会の提供を目ざしてきました。おもに社会福祉及び対人サービス従事者を対象に、現在まで147ヶ国から約15000人の研修者を米国各地に受入れてきました。現在、米国オハイオ州クリーブランドに本部を置き、国内8箇所に研修協力センターをもっています。 
1962年以来今日まで、わが国から130名余りの社会福祉従事者、研究者が米国のCIP研修プログラムはじめ各国交流研修に参加し、帰国後それぞれの専門の職域において貢献し、又自ら専門性の向上に努めてまいりました。その後1986年、帰国者有志によりCIFジャパンを結成し、CIF国際グループのメンバーとなりました。
2011年4月、事業の一層の向上を図るため、京都市より認証を受け、特定非営利活動法人としてあらたな歩みを始めています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

ほとんどの会員は、かつて米国はじめどこかの国の研修に参加した経験があります。私の米国での研修は3ヶ月でしたが、50歳を過ぎてから二つの米国家庭に滞在して素敵な経験ができました。また各国からの研修生と研修の合間に交流の機会が有り、帰国後も長くその交流をメールや相互訪問などで継続しています。ですから一人でも多くの日本の若者に異文化の人々との交流を味わって頂き視野を拡げていただければと思いますので、研修応募者が現れた時、その人が外国に出発されるとき、また帰国後の体験談を聞かせていただくときはとても皆で嬉しく感じ、時には興奮いたします。

今後の夢と目標を教えてください

ひとつは近頃、国際研修に参加を希望する方がすくないことで、われわれのPR不足にもよると思いますが、英語への自信とか、職場の事情とか、旅費の負担などハードルがありますので、ご希望の方にはご相談に乗りたいと思います。要は研修参加者が増えること。
二つ目は、今年から外国からの研修者を日本に受け入れ、京都を中心におもに社会福祉関係の研修を始める予定です。これは諸外国支部がすでに毎年始めていて、日本での実施が期待されていました。われわれにとっても永年の夢が実現することになります。資金が課題ですが、実現すればこれからも継続していきたいと希望しています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

医療、保健、福祉等に従事しておられる方、ボランティアの方は勿論ですが、関心の有るかた、外国の事情を知りたい方、英語に自信のある方、もっとご自分の視野を拡げてみたいと望んでおられる方、ホームページをご覧ください。
医療、保健、福祉のお仕事を通じて外国の人と交流したい方、NPO、ボランティアなんでもご自分が今やっておられることを外国で見たい、学びたいと志しておられる方。

取材者のコメント
古川勇樹 日本人の問題点として挙げられることも多い外国の方との関わり方。ビジネス界でもスポーツ界でも海外で活躍できる力がありながら、言葉やコミュニケーション能力の問題により本来の力を発揮できないケースが多い。そんな中で、この団体の海外研修支援事業や各国との情報・人的交流は、多くの日本人に外国の方とのコミュニケーションを経験させることができ、視野を拡げることもできるとても有意義な活動といえるだろう。
団体・プロジェクトの概要
代表者 竹内 和利
住所 京都市山科区勧修寺東出町75 からしだね館
TEL/FAX tel 075-574-2800 fax 075-574-0025
お問い合せ cifjapan08@gmail.com
URL http://cif-japan.papnet.jp/