特定非営利活動法人さばえＮＰＯサポート

この活動について教えて下さい

個別の事業などもたくさんしておりますが、当団体の一番大切な業務は、地域に根ざした「中間支援」を行うことです。個人と団体、民間と行政、あるいは様々な市民活動団体間の調整など、それぞれの当事者の“中間”に位置して、アイデアをまとめたり、役割調整をしたり、地域全体の課題解決に向けたプロジェクトの“お手伝い”をしたり…というのが内容です。少しわかりづらいと思いますが、「コーディネーター」「ファシリテーター」「プロデューサー」などの“団体版”というイメージが近いかもしれません。
地域の市民活動団体さんを紹介する冊子『ＯＳＡＮＰＯ』の発行や、市民活動の祭典として「さばえＮＰＯまつり」などの開催も企画・運営しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか？

1995年に「世界体操選手権鯖江大会」というものが開催されました。地方のこんな小都市で世界大会が開かれることは極めて珍しく、また、市の行政だけでは運営もまかないきれないと言うことで、鯖江は民間のボランティア・パワーも総動員。その時に、国際交流やまちづくり、文化、スポーツなどなどの様々な市民活動団体が生まれました。
大会後、そんな団体さんたちが「この市民活動のパワーを今後も継続させられないか」と強く望み、行政に市民活動の拠点の設立を提案しました。それが現在の「鯖江市民活動交流センター」で、その施設の運営と、主な団体さんの“要”になる組織として民間から立ち上がったのが、我々さばえＮＰＯサポートという団体です。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

個人的には、プロジェクトに関わられた団体の方や参加者の方の楽しげな表情を拝見したり、感謝の言葉をかけていただけるのが何より嬉しいです。鯖江には、地域を愛しておられる市民の方が本当に多いと感じていて、そういう皆さんと、“一緒”に、地域のために何かを企画したりアクションにうつしたりといった経験ができることは、本当に恵まれていると思います。

今後の夢と目標を教えてください

「自分たちの地域は自分たちが主人公」という意識とともに、市民が主体的に関わる社会を、より発展させていくこと。
そのためには、排外的にならず、思いやりを持ちながら、お互いの考えを自由に表現できる「多彩な価値観が共存できる社会」の存在が大切だと考えています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

まずは、「自分の人生を楽しむ」ために仲間に加わっていただけると嬉しいです。
「誰か」や「何か」のために頑張る姿も本当に尊いですが、きっと理想は、「誰か」や「何か」のためにしていることが「自分」のためにもなっている…という社会参加のあり方だと思っています。
自分の人生を楽しむことが、地域を楽しむことになり、それが、国や世界をビビッドにしていける…みたいなビジョンが共有できたら、きっと幸せですよね。