チェルノブイリ原発事故後、今なお苦しむ人々を助けたい!
NPO法人チェルノブイリ医療支援ネットワーク
活動エリア | 日本、ベラルーシ |
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ジャンル | 医療・福祉 国際協力 |
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1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発事故から四半世紀以上が経ちました。しかし最大の被災国となったベラルーシでは、事故当時に世界中で報道されたような衝撃的な悲劇はないものの、今なお多くの人が甲状腺がんなどの病気に苦しんでいます。私たちはチェルノブイリ原発事故で被害を受けた人々への医療支援活動に取り組んでいます。ベラルーシの西都ブレスト州ブレスト市を拠点とし、日本の医師団を現地へ派遣して現地医療スタッフともに甲状腺がん検診や外科手術を行っています。
原発事故から4年後の1990年に当時のパソコン通信で「子どもたちが病気で苦しんでいます。助けてください」というSOSが届きました。これを受けて「なんとかしたい!」という思いを抱いた九州各地の人たちによって、前身団体となる「チェルノブイリ支援運動・九州」が生まれました。
汚染されていない安全な粉ミルク、放射能側的などの物資を届けたり、保養施設の運営に取り組んだ後、1997年から本格的な医療支援プロジェクトを開始しました。
活動を支えてくださっている支援者の皆さまから、電話や手紙などで応援の言葉をいただくと大変嬉しいです。チェルノブイリ被災者とサポーターの皆さまとを結ぶ架け橋となるよう、さらに頑張ろう!という気になります。
現地カウンターパートの熱意によって、プロジェクト開始当初に目指していた甲状腺がんの早期発見・治療システムは着実にその成果を見せています。今後は、現在拠点を置いているブレスト州だけでなく、他の地域でも医療支援の輪が広がることを願っています。できることは限られていますが、被災地から必要とされる支援活動を続けていきたいです。
医療という専門的な分野の活動ですが、運営スタッフはほとんど素人です。ですが、それぞれが得意なこと、好きなことを生かして、チェルノブイリ被災者に支援を届けるために知恵を絞って活動しています。一口に支援といっても、寄付をする、イベントに参加する、支援グッズを買ってみる、ボランティアをする…など、色々な参加のカタチがあります。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください!
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 東日本大震災における原発事後でも大きく報道されたが、放射能による影響が特に大きいと言われるのが子どもや若い世代だ。発足時「子どもたちを救いたい」という想いで始まった活動だが、今でも活動が継続され、成果を上げているというのは素晴らしいと思う反面、チェルノブイリの事故から四半世紀経った今でも、現地では多くの人が影響に苦しんでいるという事実を知り、改めて放射能の恐ろしさを思い知らされた。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 寺嶋悠 |
住所 | 福岡県古賀市駅東2-6-26 パステル館203号 |
TEL/FAX | 092-944-3841 |
お問い合せ | jimu@cher9.to |
URL | http://www.cher9.to |
主な受賞歴や実績
2012年 福岡市市民国際貢献賞受賞
2013年 社会貢献者表彰受賞