森本来の姿を啓示的な価値として高く評価し、未来に森を残そう!
ピッキオ
活動エリア | 長野県軽井沢町 |
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ジャンル | 森林保全・緑化 環境全般 観光 |
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ピッキオは、「森本来の姿を啓示的な価値として高く評価できれば、未来に森を残していける」という理念の元に事業を行っています。事業の柱となっているのは、「森の生き物の不思議にふれるエコツアーの開催」と「ツキノワグマの保護管理」の2つです。エコツアーには、「野鳥の森ネイチャーウォッチング」や「空飛ぶムササビウォッチング」などを通年開催しています。ツキノワグマの保護管理では、日本初のベアドッグ(クマ対策犬)を導入するなどして、「人の安全を守ること」と「ツキノワグマを絶滅させないこと」の両立をめざしています。
1992年に軽井沢の星野リゾートの一部門として発足しました。星野リゾートは、日本野鳥の会の創設者である中西悟堂氏とゆかりが深く、中西氏を師と仰いだ当時の経営者が野鳥や森林の保全に熱心に取り組んできました。そのような背景の元、日本ではなじみの薄かったエコツーリズムの考え方を取り入れ、持続可能な観光と自然保護を実現するために発足したのがピッキオです。
その後、1998年より、ツキノワグマの保護管理に着手しました。当時、人の食料に餌付いてしまったクマが複数おり、人身事故の危険が高まっていました。この状況を改善するために試行錯誤し、現在では、クマに電波発信機を装着して1頭1頭の行動を監視し、その個性に合わせた対策を講じることで、クマをむやみに駆除せずに、被害を減らすことに成功しています。
自然に関する知識や技術によって、様々な年齢や性別の方が喜んだり楽しんだりしてくださる時に、やりがいを感じます。また、幼い頃にピッキオのエコツアーなどを体験した子供達が、インターンシップやアルバイトとして帰ってきてくれた時にも、活動を続けていて良かったと思います。
近年は日本国内だけでなく、海外からのお客様も多くみえるようになりました。日本の自然の豊かさをたくさんの方に体験していただきたいと思っています。
また、ツキノワグマの保護管理に関しては、現在の良好な状況を維持しつつ、より良い人と野生動物のつきあい方を模索したいと思います。
ツキノワグマの保護管理事業を資金面でサポートしてくださる賛助会員を募集しております。詳しくはHPをご覧ください。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 軽井沢に出かけた際、この団体の活動を見かけたことがある。つい、リゾート地に訪れると普段とは違う自然の景色を見て「綺麗だね~」で終わりになってしまいがちだが、少し深く注意するだけで、いろいろな発見があり更にその土地を楽しむことができるのではないだろうか。その中で、自然が近いということは、その反面動植物との共生も重要だということが見えてくるはずだ。エコツーリズムで楽しく自然について目を向ける機会がもっと増えれば、ニュースでツキノワグマに襲われた、と言った話題が出ることが度々あるが、それは自分たちに関係ない話ではなくなってくるのではないか。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 桒田慎也 |
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町星野 |
TEL/FAX | TEL 0267-45-7777(代表) |
URL | http://picchio.co.jp/sp |
主な受賞歴や実績
環境省「第1回エコツーリズム大賞」大賞受賞
農林水産省「第4回オーライ!ニッポン大賞」
長野県「ふるさとの森林づくり賞」