森が持つ多面的な機能を最大限活かすために協働を!
NPO法人みのお山麓保全委員会
活動エリア | 箕面の山麓部、及び山間部の明治の森箕面国定公園など周辺エリア |
---|
ジャンル | 森林保全・緑化 |
---|
四季折々に美しい山なみ景観や心や体の健康増進、生物多様性の保全に加えて、昨今では、集中豪雨の恐れもあることから土砂災害の防止・土壌の保全が注目されていますが、「本来、森が持つ多面的な機能を最大限活かす」ためのさまざまな活動を行っています。その目的達成のために、「山林所有者」「行政」「市民」など、立場の違う三者が、違う行動で、意見や情報交換を行いながら、「協働」で活動を行うことに注力しています。
箕面の山麓保全活動のアクションプログラムによって作られた三つの仕組みとして、「資金面」(公益信託「みのお山麓保全ファンド」)や「プラットホーム」(自然休養林協議会など)、及び「中間支援組織」(NPO山麓委員会)があります。
近年、フォーカスされてきた課題としては「ナラ枯れ被害」や「シカによる食害」などがありますが、いずれも、里山のあり方が昔とは違ってきたことから発生してきたと考えています。シカによる食害で森の下層植生が劣化して、土壌の流出が危ぶまれるなど、今日的な課題にも対応した活動を行っています。
箕面市は市域の60%が山林ですが、市街地から眺める「箕面山麓」は、市民全体の財産であるという考え方で、山麓部の自然環境を守り育てるには、どうしたら良いかを学識経験者や市民、山林所有者、行政で構成された「みのお山麓保全検討委員会」を立上げて「みのお山麓アクションプログラム」を作成しました。
そのアクションプログラムを実行するために、上記に参加した市民を中心に、市民組織「みのお山麓保全委員会」が立ち上がり、NPO法人となり、現在にいたっています。
中間支援組織なので、現場で活動してくれる市民や山林所有者のための裏方の活動です。裏方なので大変なことばかりですが、山林所有者のお年寄りの方に喜んでいただいたり、市民の方が楽しそうに活動してくれている姿を見るときが一番うれしいですね。
また、行政の方が、行政しかできないことをキチンとやってくれると、「協働」の仕組みを作り組み立てていった活動の成果があがり充実感があります。
もっと楽しいのは仲間とのつながりかもしれませんね。
現在のシニア世代は自分が子どもの時に野山で遊んだ原体験があり、個人的には現役のビジネスマン生活がひと段落した時に、原体験を思い出して、このような活動に参加しましたが、今の子どもたちは、近場に素敵な自然がありながら、自然に触れ合うことが少ないようです。
箕面の森が豊かな状態で次世代に受け継いでいくためには、子どもたちがもっと自然にふれあうとか、若い世代や新しい感覚で森に接するなど、多くの世代の方に、森を大切に想うこころが育っていけばいいなと思っています。
NPO山麓委員会や市民団体の活動に、若い人や女性が新しい感覚で参加されて、次世代に引き継がれていくことが目標です。
箕面の森に関わる活動はたくさんあります。人が楽しいと思うことは、それぞれだと思いますが、あなたの「イイネ」を応援します。
そしてあなただけでなく、世間の人が「イイネ」と思っていただけるようなことが出来ればなによりだと思っています。
少なくとも、箕面の森で活動すると、とても気持ちが良いのはうけあいます。森をあるくと気持ちがいいし、汗をかくと体も気持ちがいい、ここちよい充実感が得られます。
とにかく、なによりも、いろんな活動に参加してみてください。きっと「イイネ」が見つかるでしょう。
取材者のコメント | |
---|---|
古川勇樹 | 景観もそうだが、災害の引き金になることもある森を、保護・保全しようというとき、そもそも「山林所有者」が協力しよう、なんとかしようという気持ちになっていないと話が始まらない。そして、広大な森を実際に整備しようというとき、保有者だけでは圧倒的に手が足りない。市民が、身近な森に関心を持ち、参加することが必要だ。それに加え、行政にしかできないこともあるだろう。このように、誰がかけてもうまくいかない、「山林所有者」「行政」「市民」の3者が一体となって守ろうという、バランスが大事なのだと思う。そのバランスを取るのは意外と難しく、調整役の存在は大きいのではないだろうか。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 代表理事:稲井 信也 事務局長:高島 文明 |
住所 |
大阪府箕面市箕面6丁目3番1号 みのおサンプラザ1号館2階 211号室 |
TEL/FAX | 072-724-3615 |
お問い合せ | yama-nami@yama-nami.net |
URL | http://www.yama-nami.net |
主な受賞歴や実績
四季折々に美しい山なみ景観や心や体の健康増進、生物多様性の保全に加え、土砂災害の防止・土壌の保全など、森の機能を最大限活かすための様々な活動をしている。