「ひきこもり」状態にある若者に、自宅から就業できる環境づくりを!
NPO法人 わかもの国際支援協会
活動エリア | 全国(主に関西、台湾、バングラデシュ) |
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ジャンル | 就労支援・労働問題 |
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テレワーク(在宅就業)は「働く」ことに伴う様々なコスト、時間、通勤、水道光熱費を削減し環境に大きく貢献するため注目されてきましたが、日本国内ではなかなか定着してきませんでした。私達は安心してこの「テレワーク」で働くことができる社会を築き、障害や疾患などで働くことができないでいる「ひきこもり」状態にある世界中の若者に、自宅から就業できる環境を整備する社会貢献事業をしています。
2009年にインターネット上で集まったひきこもりの若者が、インターネット上で設立総会を実施してその後、NPO法人として法人化しました。私達の理念は「『違い』を価値に変える」というもので、これまで否定的に考えられてきた「ひきこもり」という経験や状態をプラスに解釈し、自助(セルフ・ヘルプ)の精神に依拠して自分達でテレワークによる仕事創りを行ってきました。「ひきこもりは働いていない」「なまけものだ」といった否定的な「違い」を、「働いていないから自宅ですごい時間がある」、「何かに集中して取り組むにはむしろ強みじゃないか」と肯定的に捉え返しています。
テレワークの普及推進の他、ひきこもりをもつ家族会、ひきこもりの自助会(セルフ・ヘルプ・グループ)活動も設立以来継続し、お互いの悩みをわかちあい、それぞれの人生にひとりだちしていく学習支援を行っています。
「スゴイひきこもりですね!」と自分達の仕事が褒めてもらえるとき、この活動の価値や喜びを実感します。
「ひきこもり」といっても多様な人達が私達の協会に参加し卒業していく中で、20代-30代-40代と「ひきこもり」の年齢が高齢化する社会問題を現場で目撃してきました。そういった人達は人格が凝り固まって変化や成長ができず、性格が歪んでいってしまったり、他人に攻撃的になり自分の人生問題を社会や障害、病気のせいにして孤立を深め不幸に陥っていく方もいます。そういった悪いひきこもりを見るたびに、「どうしてもっと早いうちに対処できなかったんだろう」と深く落ち込むことがありました。
今後は10代の不登校の学習支援、それこそ英語・国語・数学といった教養科目の学習支援から、大学中退問題、大学編入学の学習支援を中心に国内での教育事業を展開していきたいと思っています。
大募集中は、10代-22歳までの不登校の若者です! 私達は自助グループとして会員全員が不登校を経験してきた20代-30代が中心のNPOであるため、今、ひきこもったり不登校になっている若者にとっては先輩となり、学習支援のほかたくさん伝える教訓をもっています!
また不登校やひきこもりをもつ家族の方も、家族会に参加してくださることをお待ちしてます!
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 「ひきこもり」というと、どうしてもメディアで取り上げられているような、悪い印象を抱きがちだ。しかし、この団体では、自分たちのひきこもりの経験を活かし、強みを見出して社会に貢献するという逆転の発想から出発しているところが素晴らしいと思った。当事者や経験者にしかわからない悩みも多いと思う。「どうしてもっと早いうちに対処できなかったんだろうと落ち込むこともあった」と語っているように、そういった悩みに早い段階で共感してもらえることが出来るだけで、その後の人生は大きく変わるのではないだろうか。そして、自分にできることで社会に貢献しているという自信がつけば、それはとてつもなく大きな一歩なのだと思う。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 竹縄健一 |
住所 | 大阪府大阪市中央区平野町 1-7-1 堺筋髙橋ビル5階 大阪NPOセンター内 B-502 |
TEL/FAX | TEL 06-6777-1141/FAX 06-6777-1147 |
お問い合せ | info@wakamono-isa.com |
URL | http://wakamono-isa.com |
主な受賞歴や実績
社団法人日本テレワーク協会より第12回 テレワーク推進賞