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特定非営利活動法人運転免許取得支援センター

東京都

一人ひとりの持つ力を合わせて、障害の部位や内容に線引きをせず支援!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人運転免許取得支援センター

特定非営利活動法人運転免許取得支援センターの写真

活動エリア 東京、神奈川、千葉を中心に全国(北海道・沖縄除く)
ジャンル 就労支援・労働問題 

主な受賞歴や実績

受賞歴
・東京ボランティア・市民活動センターNPO組織強化100日間プロジェクトに103団体から5団体に選ばれる。(第一回国際セミナー) 平成21年
・「エクセレントNPO」の認定を受ける 平成22年
 
実績
 平成14年4月1日 任意団体として活動開始
 平成19年7月12日 内閣府所轄官庁のNPO法人として登記
        身体障害のある人に運転免許取得支援、自動車の環境整備に関する相談支援、セミナー、勉強会の開催
        及び政策提言を行う。
        また、知的障害や精神障害のある人のための福祉作業所(現在の就労A・B型)の商品づくりや
        商品販売支援を行い、普及。政策提言などを行う。
        以後、上記に加え、調査・研究や東北震災支援活動を行う(東北震災支援については、宮城県仙台市に
        支所があり、平成17年に調査した結果から宮城県に震災対策を進言していた)
        先駆的な取り組みで活動に評価を受ける。
 
<助成事業・自治体協働事業実績>
平成20年度・平成23年度・平成24年度独立行政法人福祉医療機構助成事業、平成22年度(千葉県)松戸市協働事業、平成23年度赤い羽根協働募金助成事業 

<メディア掲載では各種活動に対して多数掲載をいただく>
中日新聞、グローバルビジョン、ユニバーサルデザイン誌「WaWaWa」、東京都社会福祉協議会母体「東京市民活動センター」発刊の「ネットワーク」、首都圏コープ発刊の媒体掲載、障害のある人の研究単行本などメディア記載多数

この活動について教えて下さい

3つの柱で活動しています。1.障害のある人のための運転免許、自動車の環境整備 2.福祉作業所(就労A型・B型)の支援 3.東北震災支援活動

どうしてこの活動をはじめたんですか?

当団体の活動のコンセプトに「『今、この瞬間に手助けを必要としている』事に対して、一人ひとりの持つ力を合わせて出来ることが必ずある」「一人の人が持つ力は支援する側も支援される側も決して小さくない」という二つがあります。
従来、行政が取り組むべき課題、縦割り行政や利害関係で手つかずになっている事柄が多くあります。私たちの団体は、今は制度ができた福祉作業所(現在の就労B型)に対する商品づくりや商品販売のアドバイスや、障害のある人の就労就学のための運転免許取得支援に関する様々な支援活動を行ってきています。日本で初めて、障害の部位や内容に線引きをせずに、相談支援やそれに伴う活動を行ってきました。
例えば、地方の障害のある車いす使用者が、バスが車いすが乗れないタイプのもので、本人も家族も自動車を運転することができない。近隣に買い物施設がない。家族は仕事をしている。自治体に訴えても「3年後にはバスなどの整備がなされる予定ですから」と回答される。3年間、プライベートで自由に出かけることができない。それでも友人に会ったり、「ちょっとコンビニエンスストアへ」という自由が持てない。活動を始めた13年前に比べ、現在はサービスの幅が広がり、訪問介護など指定事業者も増えていますが、それでも本人の意思で自由に動くことができない現状があります。私たちの団体は協力の呼びかけや団体独自で個別支援を行うと共に、多くの政策提言を行っています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

活動の喜びは、「私たちの活動が役に立った」と思える時です。特に自動車の運転免許取得支援や自動車の環境整備は障害のある人の「ライフデザイン」に関わるもの。大学へ通う、仕事をする、免許を取った人が一歩ずつ自分の目標に近づくことの大きな要素になります。就労A型・B型の支援にも同じことが言えます。「障害は特別なこと」ではありません。日本はどうしても「憐みの文化」の上に成り立つ支援が多く、また支援される側も過剰な要求をされる場合があります。普通にできない部分を手助けする。当団体のスタッフにも障害のある人がいますが、紙がめくれない時だけ書類や本をペラッとめくる。見守り支援や介助ではなくて、普通に過ごす風景に溶け込んで、「また明日ね」と言える関係づくりができた時も嬉しく思います。

今後の夢と目標を教えてください

私たちの団体は胸を張って、「非営利」活動をしていると言える団体です。メンバーになっていただいている方には、専門分野では第一人者と呼ばれる方もいます。NPOの形をとっていても前職が官公庁にお勤めであったり、企業体の減税のための活動のところもあります。そういう形をとらないと、官公庁の予算や自治体の予算をとりづらいのも事実です。そうではない純粋な市民活動が維持・継続し、全国で私どもの活動の拠点が自然に増えていく「人の持つ慈愛や優しさ」の広がりを持たせていきたいと思っています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

年齢問わずに参加が可能です。週に1回、4時間からの参加ができます。
グループNPO法人「みんなのわ」の活動もあるので、お気軽にメールで
お問い合わせください。問い合わせ先E-mail kamikawa@for-dab.jp

取材者のコメント
古川勇樹 本人の意思で自由にあちこちに行くことができないというのはどれだけストレスだろう。家族や知人に連れだしてもらうというのも、申し訳ない気持ちになり、きっと多くの心労があるにちがいない。もしかしたら、周りも気を使わないといけなかったり、負担に思ってしまうこともあるかもしれない。自動車が運転できるようになることで、学校に行けたり、仕事をしやすくなるだけでなく、実はこの団体の支援で1番効果が大きいのは、行動範囲が広がることで、心の自由を得ることができるということなのではないだろうか。
団体・プロジェクトの概要
代表者 鈴木憲一
住所 東京都新宿区若葉1-6-1 ビジネスガーデンアネックス四ツ谷(東京支局)  
住所 東京都八王子市横山町13-4 ニュー八王子ビル2階 NPO法人みんなのわ 内
   他、2拠点
TEL/FAX 03-5366-4770/03-5366-4772
お問い合せ kamikawa@for-dab.jp
URL http://www.for-dab.jp