子どもたちの抱える壁を取り除く!
特定非営利活動法人 神戸定住外国人支援センター
活動エリア | 神戸市を中心とする兵庫県下 |
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ジャンル | 教育・学習支援 |
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相談活動、日本語学習支援活動、外国にルーツを持つ子どもの学習支援活動、中国残留邦人帰国者交流会活動、民族性に配慮したグループホーム運営などの高齢者支援などをマイノリティ当事者のエンパワーメントも図りながら実施しています。
1995年の阪神淡路大震災の後、ボランティアによって設立された「兵庫県定住外国人生活復興センター」と「被災ベトナム人救援連絡会」が震災救援という枠を超え、日常の外国人支援に取り組むことを目的に1997年に2団体を統合して設立しました。
現在は、定住外国人の自立・自活をめざし、様々な活動を実施しています。
外国にルーツを持つ子どもの学習支援の中では、子どもが「わかった」と言ってやる気を見せてくれたときには非常にやりがいを感じます。また渡日して間もない子どもが日本語で自分の思いを話せるようになり、母国のことなど教えてくれるようになると喜びを感じます。
また中国残留邦人帰国者交流会の参加者からの「お父さん(帰国者1世)は普段ほぼ人と接触していない。電話が鳴っても出ない。うつ病にかかって、毎日薬で治療している。しかし、前回この交流会に参加した後、久しぶりに嬉しい顔をしていた」という声などを聴かせていただくと、当事者にとって我々の事業の重要性を感じています。
少子高齢化の日本社会ではあらゆる業界で人手不足が言われています。そういった中、将来、日本で暮らすマイノリティの子どもたちに日本社会を担う人材に育ってもらうことが、日本の社会のためでもあります。
将来の日本社会のためにも、マイノリティの子どもたちの抱える壁を取り除き、自立自活できるような力をつけ、様々な場所で外国人住民が職に就けるようになり、社会を支える一員となることを私が担当する子ども支援事業の目標としています。
まずは一歩踏み出して、関わりを持ってみてください。隣に暮らす外国人住民の背景や現状を知ることから、差別や偏見はなくなっていくと思います。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 |
私にも小学生の時に日本に来た友人がいるが、やはり最初は言葉の壁に苦しんだという。自分の気持ちを思うように伝えられないストレスは子どもたちには相当な負担となる。そんな子どもたちを救うのがこの団体だ。 子どもたちの学習支援を通して負担を取り除くのだ。少子高齢化のこの国で、マイノリティの子どもたちの力となるこの活動の役割は一層大きくなっていくことだろう。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 金宣吉 |
住所 | 神戸市長田区若松町4-4-10アスタクエスタ北棟502 |
TEL/FAX | 078-612-2402/078-612-3052 |
お問い合せ | kfc@social-b.net |
URL | http://www.social-b.net/kfc |
主な受賞歴や実績
2001年「ボランティア・スクエア2001」国際年奨励賞、2002年神戸新聞社会賞、2006年元気アップ大賞、神戸ソーシャルベンチャーアワード、2008年第一回共生・地域文化大賞、2009年神戸キワニス社会公益賞、2011年ひょうごユニバーサル社会づくり賞、2012年第5回かめのり賞受賞、大阪コミュニティ財団CB・CSOアワード優秀賞。