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特定非営利活動法人大館・小坂鉄道レールバイク

東京都

貴重な資源を保存と活用!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人大館・小坂鉄道レールバイク

特定非営利活動法人大館・小坂鉄道レールバイクの写真

活動エリア 秋田県大館市・小坂町
ジャンル まちづくり 地域活性化 

主な受賞歴や実績

Panasonic「エボルタ廃線1日復活チャレンジ」CM撮影協力
観光庁「ニューツーリズム普及促進モデル事業」(平成25年度)採択
秋田県北秋田地域振興局「元気な大館・北秋田地域づくり活動顕彰事業」表彰(平成24年)
 

この活動について教えて下さい

廃線となった旧小坂鉄道の線路に自転車駆動で走る車両(レールバイク)を走らせることで、大鉱山地帯であったこの地域の歴史を伝える小坂鉄道の保存と活用を図っています。またレールバイクを観光事業化することで、沿線地域の活性化を図ることを目的にしています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

鉄道が廃止になる前から、この鉄道を活用して地域活性化に取り組みたいと考えていましたが実現に至らず廃止を迎えました。その後、地域を大きく巻き込んだご当地映画『ハナばあちゃん!!〜わたしのヤマのカミサマ〜』を製作し、その中にレールバイクを架空の観光コンテンツとして登場させたのが始まりです。当初は映画の中の小道具的な位置付けだったのですが、上映活動展開中に東日本大震災があり、映画のプロジェクトが頓挫しました。気落ちしてばかりもいられず、何かしようと考えた中でレールバイクに着目しました。実行委員会を組織して2011年10月に乗車体験イベントを実施したところ、悪天候にもかかわらず評価が高かったことからNPO法人化にしました。当初は年に数回の乗車体験イベントを行っていましたが、希望者が殺到したことから常設営業するまでになり、今年も4月から11月まで運行しています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

それまでほとんどの人が価値を感じていなかった廃線が、活動によって息を吹き返し、多くの人の笑顔を生み出していることにもっともやり甲斐を感じます。レールバイクのサドルに腰掛けた瞬間、お客様の顔がすぐに綻びます。また体験後も「楽しかった」と言ってくださることが嬉しいです。
そしてかつてこの鉄道や鉱山に従事された方から「ありがとう」と、活力が急速に失われている沿線地域からも「人が来てくれるようになって嬉しい、自分達ももっとがんばる」と元気が伝播していくのを感じるのが至上の喜びです。
また旧小坂鉄道は鉱山鉄道だったこともあり史料が少ないのですが、発掘する楽しみもあり、新事実を見つけた時には興奮を抑えられません。

今後の夢と目標を教えてください

私たちは旧小坂鉄道を地域の貴重な資源として全線の保存と活用を訴えてきました。これまでの活動が功を奏し、所有会社から地元自治体に譲渡され、いよいよこれからどう保存・活用していくかが問われます。
既に終点の小坂駅は小坂町によって「小坂鉄道レールパーク」として活用され賑わっていますが、鉄道は繋がってこそ価値があります。腕木式信号機をはじめとする「昭和の鉄道遺構」が多く現存する茂内駅をテーマパーク化すると共に、大館側もレールを残して遊歩道や公園化するなどして、鉄道遺産を残すことで、私たちの地域の歴史の中に鉱山がいかに影響を与えてきたかを伝えるものとして遺し、楽しみながら地域を知る装置として末永く保存・活用していきたいと考えています。
またそうした活動を通じて沿線の活気を呼び戻していく起爆剤になればと思っています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

廃止された鉄道を保存するというのは、見た目よりも苦労が多いのですが、その活動を通じて、知られざる歴史を多く学ぶことが出来ます。また自然(災害)とのせめぎ合い、さまざまな利害関係の調整などもありますが、手が掛かれば掛かるほど愛着が湧きます。旧小坂鉄道はユニークな歴史と資源を持っています。人とシステム(鉄道・機械)が共存していた昭和の時代の息吹を感じることが出来るこの活動に是非多くの方に興味を持っていただき、参加していただければと思います。
遠方の方でなかなか活動に参加出来ない方でも、賛助的に会員になっていただければ大きな励みになります。

取材者のコメント
古川勇樹 小坂鉄道は、明治41年に小坂鉱山の物資輸送を目的に小坂鉱山と大館駅の間に布設され、近代化に大きく貢献した非常に価値ある事業を展開している。廃線となった旧小坂鉄道の線路に自転車駆動で走る車両を走らせることで、地域の歴史を伝える小坂鉄道の保存と活用を行っている。私自身、鉄道ファンとして大変喜ばしい事業になる。今後も活動を通じて沿線地域の活性化を行って頂きたいと期待している。
団体・プロジェクトの概要
代表者 小棚木 政之
住所 秋田県御成町二丁目15−22
TEL/FAX 電話(法人)080-1838-4005 FAX 0186−45−1802
お問い合せ ウェブサイトのお問い合わせフォームをご利用ください。
URL http://railbike.jp