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特定非営利活動法人中池見ねっと

東京都

中池見湿地の保全を!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人中池見ねっと

特定非営利活動法人中池見ねっとの写真

活動エリア 敦賀市街地の東部に位置するラムサール条約登録湿地の中池見湿地
ジャンル 大気環境保全 環境全般 美化清掃 自然保護 

主な受賞歴や実績

2013年 第17回広報誌コンクール(敦賀市民憲章推進会議主催)
最優秀賞受賞 中池見ねっと通信16号
2015年 平成26年度ふくい里山里海湖活動表彰 (福井県主催)

この活動について教えて下さい

1.人の手が入ることで生物多様性が維持されてきた中池見湿地で市民や小中学生による「ミニ田んぼ」「生き物学校田」の実施 2.昔から地域の共同作業であった水路の清掃活動=「江掘り」を市民ボランティアで行う 3.生態系への影響が強いセイタカアワダチソウやアメリカザリガニなどの外来生物の駆除 4.毎月第二日曜の自然観察会の運営 5.日々の中池見の様子をブログで発信

どうしてこの活動をはじめたんですか?

かつて大阪ガスがガス基地を作る計画ために湿地のほぼ全域を買収して、計画を進めてきましたが、事業計画を断念し、敦賀市に寄付して撤退しました。一部の保全エリアを管理会社が管理してきましたが、そこも撤退し、湿地の保全のためにしっかりした組織を作ることが求められていました。そこで、地元地区住民・管理会社の職員・市民活動に関わってきた人たちが大同団結して、NPO法人中池見ねっとを設立して、湿地の保全管理を担う団体として活動を始めました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

1.保護・保全・再生を目指す希少な動植物の出現に遭遇したり、生育面積が増えたり、順調に生息が確認できたとき
(デンジソウ・トチカガミ・ヤナギヌカボ・ヒメビシ・ミズトラノオ・ミズアオイ・ヒツジグサなどの生育面積は広がっています。マルバノサワトウガラシ・シソクサ・ミズオオバコ・ヤナギスブタ・フラスコモなど確認される希少種が増えています。
 確認されるトンボが2種増え、72種になりました。見かけるトンボの種類も数も増えてきているように感じており、20年ぶりにアオヤンマが確認されました。)
2.観察会の参加者やガイドさせていただいた人から、来てよかった、また来たいとコメントをいただいたとき
3.ボランティアのみなさんと江掘りや外来種駆除をして、達成感を共有できたとき

今後の夢と目標を教えてください

敦賀市民の手によって中池見湿地の保全・活用が100年後も続いているような持続可能なスタイルを作り上げることが夢であり目標です。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

中池見湿地は、生き物がいっぱいの実に面白い場所です。里山の湿地なので、生き物と人間が共生できる場所として、いい関係性を作ることができます。福井県ではここにしか残っていないデンジソウなどの希少種やいろんなトンボ・カエル、キタノメダカなどと共生できるという贅沢な時間を過ごしてみて下さい。

取材者のコメント
古川勇樹 中池見湿地の整備・外来種駆除などにより日本の生物多種性保全の象徴の空間として守っているのがこの団体の活動である。この湿地では3000種以上の動植物が生息しており、それを守るのは簡単なことではない。このような活動が日本の環境を支えており、人々の生活を豊かにしているのであろう。
団体・プロジェクトの概要
代表者 岡本正治 藤木康夫 坂口慶一
住所 福井県敦賀市松島130-216-8
TEL/FAX 090-8269-9801
お問い合せ info@nakaikeminet.raindrop.jp
URL http://blog. nakaikeminet.raindrop.jp/