ICT機器を利用して、障がいを持つ人のQOLを高めたい!
特定非営利活動法人 支援機器普及促進協会
活動エリア | 全国 |
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ジャンル | ITの推進 医療・福祉 |
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障害を持つ人達が生活や学習の困難さを克服することは訓練では難しい物があります。障害者のQOL(Quality of Life)を少しでも高めるためにも、ICT機器を有効に活用することはこれからの情報社会においても非常に重要な事です。しかし、本当に必要としている人ほど苦手意識から敬遠されているのも事実です。当法人では、そのような方々にICT機器を使う有効性を普及促進する活動を全国で行っております。
これまで障害者の支援といえばボランティアの方々の善意があたり前でしたが、ICT機器を活用することでこれまで出来なかった事が、人の助けを借りずに出来るようになるかもしれません。
理事長の高松の第3子に染色体異常(18番テトラソミー 14万人に一人の割合で出生する希少疾患です)の子が生まれてきたことがきっかけで20年間務めていたサラリーマンを辞めて独立しました。改めて福祉(障害者支援)の分野に目を向けた時に、あまりに時代から遅れていることに唖然とし、何とか障害者にICT機器を活用してほしいと願い活動を始めました。
当初(2006年)はMEMISという教育・福祉分野でのICT活用コーディーネーターという仕事を開業していましたが、2010年のiPad発売以来世間の大きな要望により2011年7月にNPO法人を設立しました。
当法人では理事長(高松)以外は、全員何らかの障害を持つ人達が活動メンバーとなり、得意なICTを活かしながら社会参加活動を行っております。
多くの障害を持つ人達は、自分には無理とあきらめている事がたくさんあります。そのような人達が、少しだけICT機器の助けをかりることで出来ることが1つずつ増え、笑顔がうまれる事が、一番のやり甲斐です。
障害を持つ人達がICT機器を使いこなせるためのスキルを学ぶ学校なんて作ってみたいと思います。
また、障害を持つ人達は自分たちの不便さを補うために、無意識に私達よりも多くの特殊技能を持っています。それらの特殊技能を活かすことで彼らにしか出来ない市場(産業)を創出し、障害者の生きづらさを解消できればと思っています。
これからの障害者支援に大切なことは、養護の考えかた(出来ない人を出来る人が支える)ではなく、彼らの思いをどう実現できるかだと思います。そのためには、多くの知識と当事者からの発信が本当に大切です。
当法人では、これからもICT好きな当事者の参加を求めています。当事者の思いが一番大切であるという信念のもと活動を続けて行きますので、是非社会参加や自分の価値を見つけたいと思っている当事者の方ご連絡をお待ちしております。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 私たちは、つい「障がいを持つ人は大変だから助けてあげなければならない」という考え方をしてしまいがちである。しかし、そうではなく本当に求められていること、またあるべき姿というのは、その人がどうなりたいかという成長の部分を一緒に応援してあげることなのだと改めて感じた。その点で、ICT機器という新しい技術を導入することでの幅の広がりについては、大きな可能性があるにではないだろうか。障がいを持つ人が、自身の可能性を実感できるようになることで、プラスのループが巻き起こってくればいいなと思う。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 高松 崇 |
住所 | 本部:京都府長岡京市下海印寺伊賀寺34−9 |
住所 | 事務所:京都府京都市下京区中堂寺南町134番地 京都リサーチパーク内 京都高度技術研究所8F |
TEL/FAX | 050-3632-0981/075-320-1302 |
お問い合せ | takamatsu@npo-atds.org |
URL | http://npo-atds.org |
主な受賞歴や実績
第1回 ユニバーサルビジネスプランコンテスト準グランプリ
年間約130回の研修会・体験会・相談会を実施