市民の力で森を守り、森の力で子どもたちを育む!
特定非営利活動法人 里山保全活動団体 遊林会
活動エリア | 滋賀県 |
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ジャンル | 森林保全・緑化 |
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主な柱は2つあります。里山保全とその活用です。まず、里山を守るためにボランティアが発足しました。そのあと、その守った豊かな里山の魅力を伝えるために、子どもたちの自然体験学習にも力を入れるようになりました。今では年間約300団体、10,000人の子どもたちに自然とふれあうプログラムを提供しています。
(虫つかみや、葉っぱ遊び、小刀やノコギリでの工作、たき火競争などが人気のプログラムです。)
元々、私たちの会が保全活動をしている里山は、時代の流れの中で「価値がなくなった」とみなされ、放置されていました。その上、砂利採取のため、里山がなくなる恐れがありました。それをきっかけとして、有志5名があつまり、1998年から保全活動が始まりました。その活動によって豊かな自然が戻りつつあり、また、その活動が評価され、2002年からその里山を市民に開放することになりました。そして、日本では貴重な平地の里山でもあることから、市民、特に子どもたちに安全で活動がしやすい、環境学習の場として新たな価値を見直されました。
会のメンバーと一緒に汗をかきながら大きな木を伐ったり、お昼に薪で焚いたご飯を食べながら、いろいろな話をするのが楽しいですね。また、そんな里山の中を歩いていると、ふと全体の雰囲気として、季節の移ろいを感じるときがあります。なんと言いますか、“森全体として”その移ろいを感じられる時があるんです。それは何ともいえない、心に染み渡るような喜びです。また、森の中で活動する子どもたちと触れ合うのも大きな喜びです。森の中で何かを発見したときの表情や、着眼点とか、こちらがハッとさせられることも多々あります。
私たちの活動は、荒れた森から、少数のボランティアで活動を始め、年間1万人以上が訪れる森になりました。しかし、いま森に来られる人は、綺麗になった森しか知りません。みんなに、この森での活動の軌跡を知ってもらい、地域の山も頑張れば、このようになるという事を知ってもらいたいです。
そのために、これまでに培った里山を守るための知見やノウハウ、子どもたちへ自然の伝え方などを、地域で活動している他の団体の方々に伝えたり、連携したりしていきたいと願っています。
森の保全活動は、月に4、5回ほど実施しています。そして内容も、楽しく参加できるものが幾つも用意されています。暑い日・寒い日の作業、簡単な作業もあれば力仕事もあります。しかし、楽しいからこそ活動は続きます。作業内容は、当日自分でやりたいことを決めることができます。そしてお昼には、薪や炭を使った料理をみんなで楽しんだりして、森の中での楽しく過ごす時間を大切にしています。
取材者のコメント | |
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加藤夏樹 | 今回取材に応じていただいたのは、事務局の泉さんだ。大学新卒で同NPOのスタッフとなり、10年経つという。大学では環境生態学を修め、水質調査が専門。「今の仕事と完全には重なりあってないのですけどね」とはにかむが、十分に役立っているのではないかと感じた。そんな泉さんだが、仕事のフィールドが里山であることが多いからだろうか。季節の移ろいを山全体の雰囲気の変化によって感じるという。山は人の心身を健やかに、そして鋭敏にしていくのではないだろうか。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 井田 三良 |
住所 | 滋賀県東近江市建部北町531 河辺いきものの森 ネイチャーセンター |
TEL/FAX | 0748-20-5211 / 0748-20-5210 |
URL | http://www.yurinkai.org/ |
主な受賞歴や実績
2003年 全国林業改良普及協会 第37回 林業関係広報コンクールホームページ部門
2004年 国土交通省 手づくり郷土賞
2004年 読売新聞社主催・環境省共催「日本の里地里山30選」
2007年 環境省「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰
2012年 近江文化振興財団
未来ファンドおうみ 日本の元気なきずなプロジェクト基金
「淡海のつなぐ、ひらく、みらい」賞 受賞
2013年度 国土緑化推進機構 ふれあいの森林づくり 国土緑化推進機構理事長賞